古紙回収・ちり紙交換の概要

「まいど~おなじみ~古紙回収でございます。ご家庭でご不用になりました、古新聞、古雑誌・・・」こんな声を、拡声器から聞いた人は多いのではないでしょうか。軽トラックで街中を回り、古紙と交換でティッシュペーパーなどのちり紙を渡してくれる、「古紙回収業者」です。親しみを込めて、「ちり紙交換」と呼ばれることもあります。この仕事は、一般家庭からでる読み終わった新聞(古新聞)、見なくなった雑誌(古雑誌)などの紙を無料で回収(古紙回収)し、その紙を専門の業者に売ることによって、利益を得ているものです。ちり紙交換とは、古紙を渡す時に、回収している人が感謝の意を込めてティッシュペーパーやトイレットペーパーなどを渡すことから、こんな名前が付けられるようになりました。関西では「廃品回収」の名前で呼ばれることが多く、そのほかにも、段ボールやアルミニウム缶、古着なども回収しています。

また、まれな例としては、自動車のバッテリーの回収をするところもあります。日本では古くから紙を回収する思想があり、古紙回収の発端は江戸時代にまでさかのぼります。その考え方が今でも続き、このようにトラックで回収する形になっていきました。1990年代には、紙の値段が急激に低下し、古紙回収できる状態ではなくなりました。しかし2000年を過ぎると、紙の回収率が低く、紙を膨大に消費する中国へ向けての輸出が開始されました。このことによって紙の値段は再び上昇し、古紙の奪い合いが起こるまでに活気を取り戻していきました。紙の良し悪しはパルプの量によって決まります。米国などの古紙のパルプの量に比べて、日本の古紙はパルプの割合が少なく、海外からあまり良質な古紙として認知されておらず、二級三級の物でした。しかし、2000年以降紙の需要が急激に高まり、日本の古紙にも目が向けられるようになってきました。そして日本の古紙の、異物の混入が非常に少ない点が海外で認められ、じょじょに採用されていきました。今では紙の輸出は、日本での一大輸出産業となっており、なくてはならないものとなっています。日本の古くからの思想を受け継ぎ、今に残る「古紙回収・ちり紙交換」を私たちはそのよさを知り、もっと積極的に活用していくことが何よりも重要です。

日本人の紙を大切にする思想を忘れないためにも、ひいては地球温暖化防止のためにも、このよいシステムを広めていくべきではないのでしょうか。